ご挨拶
浄土真宗を開いた親鸞聖人は、
ご自身も人間であるがゆえの悲しみを
抱えた一人であり、
有縁の方々と共に
南無阿弥陀仏の生活を生き抜かれました。
世の中には、さまざまなモノサシがあります。
役に立つ、立たない…間に合う、間に合わない…
それは全部、自分のモノサシ、社会のモノサシです。
人をいろんなモノサシではかって、
摂(えら)び取っているのが、この世です。
南無阿弥陀仏の教えは
「そうではない、世の中のモノサシのほうが実は歪んでいるのだ」
と教えてくれています。
南無阿弥陀仏のモノサシをいただき、
南無阿弥陀仏のまなこをいただいてください。
雲澤寺も目の前の一人と出遇えることを願い、
ともに南無阿弥陀仏の教えを聞いていきましょう。
雲澤寺について
本願寺第八世 蓮如上人が半田の地に訪れたご縁で、北新居(今の協和町近辺)の人々が、当時聖徳太子を祀っていた太子堂を浄土真宗へ転派しました。そして、1505年に現在の地で開基、了道(りょうどう)のもと「雲澤寺」というお寺が始まりました。当時の北新居の人々も信仰に厚かったのでしょう。お念仏の教えに出遇い、仏法聴聞の場を願ったのだと思います。その想いを永らく伝え続けてくださった雲澤寺代々の住職と同じく道を求めて止まない心で進めてまいります。
仏事について
雲澤寺浄苑
今は亡き家族や友人…さまざまな想いを持ちつつ、お墓へ足を運ばれることと思います。お墓参りは、その亡くなられた方を偲ぶ場です。お墓の正面は「南無阿弥陀仏」か「倶会一処(くえいっしょ)」を刻んでいただきたいです。「倶会一処」とは、『阿弥陀経』というお経の中のお言葉です。「皆、ともに同じところに出遇っていく」という意味ですが、「同じところは」とは「極楽浄土」を現しております。すでに浄土へ往生された諸仏の声なき声を聞き「南無阿弥陀仏」に出遇っていく大切な場が浄土真宗のお墓です。どうぞ、ご家族で手を合わせてお参りしましょう。
法話会
法話会
浄土真宗の本堂は聞法道場、念仏道場と言われています。昨今…仏事等のお参りが多いですが、本来は仏法聴聞の場がお寺です。ご本尊阿弥陀如来を中心に教えに遇っていただく場です。 本堂、会館、庫裏もイス席です。冷暖房(冬は寒いかな)も、ほぼ完備してます。月に一度、雲澤寺でご一緒にお念仏申しお参りください。